日本の税金の高さランキングは世界で何番目か？最新データでわかる重税国家の実態

「日本の税金の高さランキングは世界で何番目か」

日本の税金の高さランキングは世界で「2番目」と評価されています。これは法人税、所得税、給与税、消費税などを総合的に評価した結果であり、特に所得税の最高税率において日本は世界の中でもかなり高い水準に位置しています。

1. 日本の税金はなぜ世界で2番目に高いのか

日本は法人税、個人所得税、給与税（社会保険料相当）、消費税の各種税率を総合的に評価した結果、世界で2番目に税金が高い国とされています。例えば法人税は最高38.01％、個人所得税の最高税率は約50％（課税所得4000万円を超える部分に対して最高税率45％＋復興特別所得税2.1％の上乗せがあるため実質は約55.95％）、さらに給与税や消費税も含めると、全体の負担がきわめて重いと評価されています1 5 4。これは、アルバ（カリブ海の国）に次ぐ2位の重税国家となっており、他の先進国の中でも特徴的な高さです。

2. 税金の種類別に見る日本の税率

法人税：資本金1億円超の大企業では約29.97％、中小企業の課税所得800万円超の部分は約37％が最高水準1。
個人所得税：課税所得4000万円超の部分は45％が最高税率で、ここに復興特別所得税2.1％が乗算されます。加えて住民税が約10％加わり、合計では最高55.95％前後となります1 5。
給与税（社会保障税）：約25.63％で、これも総負担率に影響します1。
消費税：現在は10％で、世界的に見るとやや低い方ですが、日本全体の税負担に含まれます6 8。

3. 世界の他国と日本の税率比較

日本の所得税の最高税率はスウェーデン（約57.19％）に次ぐ第2位であり、オーストリアなどと並んで非常に高い水準です5。一方、国民負担率（税金と社会保障の合計負担率）では、OECD加盟国36か国中22位であり、税負担が特に際立って重いというわけではないという指摘もあります2 7。消費税率では日本は10％で、欧州の25％前後と比較すると低めの位置にあります6 8。

4. 税率の高さがもたらす影響と課題

高い税率は国家財政や社会福祉の充実に寄与しますが、日本の場合は税金の高さの割に社会福祉の充実度や国民の幸福度の面で他の高課税国に劣るという指摘もあります。特に所得税や社会保険負担が高いことから、富裕層や企業の海外移転への動きも見られます。税負担の高さを国民が納得できる制度運用や福祉充実に結びつけることが今後の課題となっています1。

このように、日本の税金の高さは世界的に見てもかなり高い水準にありますが、課税の種類や国際比較の角度によって見え方が異なるため、多面的な理解が必要です。